妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
信じたいと思っているのに、信じきれない。
そんな自分がすごく嫌で、あの日から私の方が百瀬くんを避けてしまっていた。
彼は忙しい合間を縫って連絡をして来てくれるのに、私はわざと、気付かない振りをする。
平日は仕事に行き、休日は部屋に引き篭る生活を続けていた、ある日の事、
「亜夢さん?」
「……金森……さん」
休日、たまには気晴らししようと映画を観に一人映画館へやって来た私は、偶然金森さんと鉢合わせた。
しかも、同じ時間帯の同じ映画を観るようだ。
「お一人ですか?」
「ええ、まあ」
彼は良い人そうではあるけれど、この前有紗が言っていた事が本当ならば、警戒しないといけない相手だと思い、ついつい壁を作ってしまう。
「あの、映画が始まりますので、失礼しますね」
「あ、あの!」
「はい?」
「その、有紗の事で、少し相談したい事があるんですけど、映画の後で良いので、お時間頂けませんか?」
「…………えっと……」
「あの、ロビーのベンチとかでも大丈夫なので、少しだけ、話を聞いてもらいたいんです!」
警戒している事が伝わったのだろうか彼は遠慮がちに頼み込んでくる。
「分かりました、それじゃあ映画が終わったら……また」
気は進まないけど、有紗の事だというなら彼にとっては私が一番相談相手に適任なのだろうし、少しだけならいいかと彼の話を聞く約束をして一旦別れ、座席に着いた。
金森さんが私を好きとか、有紗に興味が無いのに付き合っているというのは、あくまでも有紗が言っていただけの事。
内容は分からないけどわざわざ相談するくらいだから、金森さんはきちんと有紗を想っているに違いない。
そう思いながら映画上映中はストーリーに集中し上映終了後、金森さんと合流してすぐ側にあるカフェへ移動した。
席へと案内され注文をしてから暫く飲み物が運ばれて来て、本題に入るのかと思いきや、彼はなかなか有紗の話を始めないどころか、さっき観た映画の話をしてくるばかり。
「あの、それで……相談というのは?」
仕方なく私の方から本題を話すよう誘導すると、金森さんは真っ直ぐに私を見詰めながら、「すみません、実は、相談というのは嘘です」と口にした。
「嘘?」
「この前、有紗から聞きましたよね? 俺たちが好き合って交際している訳では無い事を」
「……えっと……はい?」
「彼女の言うとおり、俺も有紗も互いに恋愛感情はありません。親の顔を立てるために一時的に交際しているだけです」
「え? 何で、そんな事……」
「俺、亜夢さんの写真を見た時から貴方に惹かれていました。相手がいると聞いても諦められなかった。そんな時、貴方の妹である有紗と見合いをする事になって、気乗りしないけど母がどうしてもというので一応会いに行ったら、彼女は言ったんだ。“お姉ちゃんは今の彼氏と直に別れるから、暫くは私と付き合って機会を窺えばいい、仲を取り持ってあげる”と」
「なっ……」
「有紗から聞きましたよ、今の彼とは時間の問題だと。今のまま付き合い続けても幸せになれないと。俺の方が貴方を大切に出来る。傷付く前に、俺に乗り換えた方がいい」
「止めて! 何なんですか? 有り得ない……貴方も、有紗も! 失礼します!」
一体何を言っているのか理解に苦しみ、そんな彼に恐怖を抱いた私はテーブルに叩き付けるようにお金を置くと、急いで店を出た。
そんな自分がすごく嫌で、あの日から私の方が百瀬くんを避けてしまっていた。
彼は忙しい合間を縫って連絡をして来てくれるのに、私はわざと、気付かない振りをする。
平日は仕事に行き、休日は部屋に引き篭る生活を続けていた、ある日の事、
「亜夢さん?」
「……金森……さん」
休日、たまには気晴らししようと映画を観に一人映画館へやって来た私は、偶然金森さんと鉢合わせた。
しかも、同じ時間帯の同じ映画を観るようだ。
「お一人ですか?」
「ええ、まあ」
彼は良い人そうではあるけれど、この前有紗が言っていた事が本当ならば、警戒しないといけない相手だと思い、ついつい壁を作ってしまう。
「あの、映画が始まりますので、失礼しますね」
「あ、あの!」
「はい?」
「その、有紗の事で、少し相談したい事があるんですけど、映画の後で良いので、お時間頂けませんか?」
「…………えっと……」
「あの、ロビーのベンチとかでも大丈夫なので、少しだけ、話を聞いてもらいたいんです!」
警戒している事が伝わったのだろうか彼は遠慮がちに頼み込んでくる。
「分かりました、それじゃあ映画が終わったら……また」
気は進まないけど、有紗の事だというなら彼にとっては私が一番相談相手に適任なのだろうし、少しだけならいいかと彼の話を聞く約束をして一旦別れ、座席に着いた。
金森さんが私を好きとか、有紗に興味が無いのに付き合っているというのは、あくまでも有紗が言っていただけの事。
内容は分からないけどわざわざ相談するくらいだから、金森さんはきちんと有紗を想っているに違いない。
そう思いながら映画上映中はストーリーに集中し上映終了後、金森さんと合流してすぐ側にあるカフェへ移動した。
席へと案内され注文をしてから暫く飲み物が運ばれて来て、本題に入るのかと思いきや、彼はなかなか有紗の話を始めないどころか、さっき観た映画の話をしてくるばかり。
「あの、それで……相談というのは?」
仕方なく私の方から本題を話すよう誘導すると、金森さんは真っ直ぐに私を見詰めながら、「すみません、実は、相談というのは嘘です」と口にした。
「嘘?」
「この前、有紗から聞きましたよね? 俺たちが好き合って交際している訳では無い事を」
「……えっと……はい?」
「彼女の言うとおり、俺も有紗も互いに恋愛感情はありません。親の顔を立てるために一時的に交際しているだけです」
「え? 何で、そんな事……」
「俺、亜夢さんの写真を見た時から貴方に惹かれていました。相手がいると聞いても諦められなかった。そんな時、貴方の妹である有紗と見合いをする事になって、気乗りしないけど母がどうしてもというので一応会いに行ったら、彼女は言ったんだ。“お姉ちゃんは今の彼氏と直に別れるから、暫くは私と付き合って機会を窺えばいい、仲を取り持ってあげる”と」
「なっ……」
「有紗から聞きましたよ、今の彼とは時間の問題だと。今のまま付き合い続けても幸せになれないと。俺の方が貴方を大切に出来る。傷付く前に、俺に乗り換えた方がいい」
「止めて! 何なんですか? 有り得ない……貴方も、有紗も! 失礼します!」
一体何を言っているのか理解に苦しみ、そんな彼に恐怖を抱いた私はテーブルに叩き付けるようにお金を置くと、急いで店を出た。