妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
真っ暗な部屋の中、灯りも付けずにベッドに倒れ込んだ私は、これからの事を考える。
(やっぱり、私と百瀬くんじゃ、駄目なのかな?)
彼とは別れたくないけど、彼の将来を考えたら私の存在は邪魔になるのかもしれない。
そんな事を考えていると、インターホンが鳴り響いた。
時刻は午後九時半過ぎ。
こんな時間に訪ねて来る人なんて、限られている。
(百瀬くん?)
そう思いはしたけど、彼は接待だと言っていたし、婚約者かもしれない女性も一緒だった。
そんな状況でわざわざ私の元へ来るはずが無い。
だけど、もしかしたら……。
そんな淡い期待をしつつも、その場を動かない。
もう一度インターホンが鳴るのと同時に、「亜夢! 居るんでしょ?」という、百瀬くんの声が聞こえて来た。
(やっぱり、百瀬くん……どうして?)
嬉しい、凄く嬉しい。
でも、これじゃあ駄目だ。
彼の邪魔をすれば、彼の家の人たちに迷惑がかかる。
私の印象は更に悪くなるに決まってる。
「亜夢! 入るよ?」
名前を呼ばれても一切答えない私に痺れを切らせた百瀬くんは、合鍵を使って鍵を開けるとそのまま部屋へ入って来る。
「亜夢、何で開けてくれないの? 何でさっき、いきなり帰ったの?」
「…………」
「亜夢」
百瀬くんが近付き、ベッドに伏せたままの私の腕を掴むと、
「お願いだから、何か言ってよ……」
悲しげな表情を浮かべながら私の身体を起こして、そう言葉を掛けてくる。
「……あの女の人は、誰?」
「あの人は、荒木田と付き合いのある企業の社長の孫娘で、仕事の話をする為に食事をしてただけだよ」
「……でも、前に婚約者の話が出た時に写ってた女の人に、よく似てた……」
「確かに、その写真の人とさっきの彼女は同じ人だよ。だけど、あの時撮られた写真もたまたまで婚約者なんかじゃない。信じて?」
「…………」
「亜夢……俺、言ったよね? 何があっても信じてって。確かに、色々不安にさせてるかもしれないけど、俺は本当に、亜夢を裏切るつもりなんて、ないよ?」
「…………」
分かってる。彼のその言葉に嘘は無いって。
分かってるけど、この不安な気持ちは拭えない。
信じたいのに、心のどこかで信じきれない自分が、凄く嫌。
「……百瀬くん、分かったから、戻って」
「え?」
「だって、食事の途中で抜けて来たんでしょ? 仕事の話なんでしょ? だったら、いつまでもこんな所にいちゃ駄目だよ」
「いや、今は亜夢の誤解を解く方が大切だから戻らない」
「…………分かったから、ちゃんと信じるから……だから、お願い、戻って? ね?」
「本当に?」
「うん」
「……分かった、その言葉、信じてるから。それじゃあ、また連絡する」
「……待ってるね」
私の言葉に納得してくれた百瀬くんは、私の事を気にしながら部屋を出て行った。
百瀬くんに戻ってもらう為に“信じる”とは言ったけど、本当は、全てを信じ切れてはいなかった。
(やっぱり、私と百瀬くんじゃ、駄目なのかな?)
彼とは別れたくないけど、彼の将来を考えたら私の存在は邪魔になるのかもしれない。
そんな事を考えていると、インターホンが鳴り響いた。
時刻は午後九時半過ぎ。
こんな時間に訪ねて来る人なんて、限られている。
(百瀬くん?)
そう思いはしたけど、彼は接待だと言っていたし、婚約者かもしれない女性も一緒だった。
そんな状況でわざわざ私の元へ来るはずが無い。
だけど、もしかしたら……。
そんな淡い期待をしつつも、その場を動かない。
もう一度インターホンが鳴るのと同時に、「亜夢! 居るんでしょ?」という、百瀬くんの声が聞こえて来た。
(やっぱり、百瀬くん……どうして?)
嬉しい、凄く嬉しい。
でも、これじゃあ駄目だ。
彼の邪魔をすれば、彼の家の人たちに迷惑がかかる。
私の印象は更に悪くなるに決まってる。
「亜夢! 入るよ?」
名前を呼ばれても一切答えない私に痺れを切らせた百瀬くんは、合鍵を使って鍵を開けるとそのまま部屋へ入って来る。
「亜夢、何で開けてくれないの? 何でさっき、いきなり帰ったの?」
「…………」
「亜夢」
百瀬くんが近付き、ベッドに伏せたままの私の腕を掴むと、
「お願いだから、何か言ってよ……」
悲しげな表情を浮かべながら私の身体を起こして、そう言葉を掛けてくる。
「……あの女の人は、誰?」
「あの人は、荒木田と付き合いのある企業の社長の孫娘で、仕事の話をする為に食事をしてただけだよ」
「……でも、前に婚約者の話が出た時に写ってた女の人に、よく似てた……」
「確かに、その写真の人とさっきの彼女は同じ人だよ。だけど、あの時撮られた写真もたまたまで婚約者なんかじゃない。信じて?」
「…………」
「亜夢……俺、言ったよね? 何があっても信じてって。確かに、色々不安にさせてるかもしれないけど、俺は本当に、亜夢を裏切るつもりなんて、ないよ?」
「…………」
分かってる。彼のその言葉に嘘は無いって。
分かってるけど、この不安な気持ちは拭えない。
信じたいのに、心のどこかで信じきれない自分が、凄く嫌。
「……百瀬くん、分かったから、戻って」
「え?」
「だって、食事の途中で抜けて来たんでしょ? 仕事の話なんでしょ? だったら、いつまでもこんな所にいちゃ駄目だよ」
「いや、今は亜夢の誤解を解く方が大切だから戻らない」
「…………分かったから、ちゃんと信じるから……だから、お願い、戻って? ね?」
「本当に?」
「うん」
「……分かった、その言葉、信じてるから。それじゃあ、また連絡する」
「……待ってるね」
私の言葉に納得してくれた百瀬くんは、私の事を気にしながら部屋を出て行った。
百瀬くんに戻ってもらう為に“信じる”とは言ったけど、本当は、全てを信じ切れてはいなかった。