妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
そんな二人のやり取りをこれまで黙って見ていた母は、
「あの、亜夢に会わせてください。親の私が婚約の事を聞いていないなんて有り得ないでしょう? 貴方も、婚約者ならば道枝家へ挨拶に来るのが礼儀じゃなくて? 名家の方は礼儀がなっていないのかしら?」
百瀬くんに若干喧嘩腰で絡んでいく。
「それについては、確かに礼儀がなっていないと指摘されても仕方ないかもしれませんが、これは亜夢自身が望んでいる事です。婚約の報告をされないのは、そちらに原因があるとお考えになられた方が良いのでは?」
「なっ! なんて失礼なのかしら! 有紗、もう帰りましょう!」
「けど、お母さん!」
「亜夢は昔からそう、可愛げも無ければ育ててやった恩を返すどころか感謝の一つも無いのよ。親に恥をかかせてばっかり! 貴方、あの子に伝えてちょうだい。親不孝な娘は道枝家には必要無いって!」
お母さんは一方的に話をすると、怒りを抑えきれないまま一人立ち去って行った。
「……言っておくけど、このままで済むと思わないでね? 婚約発表が何よ。たかが婚約したくらい……。ちょっと着飾っても、お姉ちゃんみたいな地味で目立たない女が大企業の御曹司と婚約なんて叩かれるに決まってるんだから!」
そして有紗もまだ諦める様子は無いようで、そんな捨て台詞を吐くと、お母さんの後を追いかけて行った。
(……本当に、最悪……)
二人が立ち去ってすぐ、使用人の人たちは疲弊した様子を見せつつ、百瀬くんと何やら会話をした後で家の中へ入っていった。
そして百瀬くんが車へと戻ってくる。
「……ごめんね、百瀬くん。二人が色々と迷惑掛けて……」
「亜夢のせいじゃないよ。けどまぁ、妹は本当に諦め悪いな。亜夢のお母さんも、何て言うか……」
「あの人は昔からああなの。自分の思い通りにならないと面白くないのよ。冴えなくて何やっても鈍臭い私よりも、愛嬌と要領の良い有紗の事が昔から好きだった。周りから羨ましがられるのが好きな人だから、今回の事は前もって知らされていたら、私の事を褒めまくって取り入ってきたと思う。だけど、自分には何の報告も無い、おまけに会見を見た親戚や知り合いから連絡が来たと思うから、まさか自分も初耳だなんて言えなかっただろうし、恥をかかされたって思うのも無理はないんだけど、本当、荒木田家には迷惑ばかり……」
こんな事になるなら一言伝えておくべきだったのかなとか、やっぱり私が大企業の御曹司でもある百瀬くんと一緒になるなんて烏滸がましい事だったのかなとか色々悩み始めていると、
「亜夢は何も悪くない。申し訳なく思う事も、落ち込む事も無い。堂々としてればいいんだよ」と抱きしめながら言い聞かせてくれた。
「あの、亜夢に会わせてください。親の私が婚約の事を聞いていないなんて有り得ないでしょう? 貴方も、婚約者ならば道枝家へ挨拶に来るのが礼儀じゃなくて? 名家の方は礼儀がなっていないのかしら?」
百瀬くんに若干喧嘩腰で絡んでいく。
「それについては、確かに礼儀がなっていないと指摘されても仕方ないかもしれませんが、これは亜夢自身が望んでいる事です。婚約の報告をされないのは、そちらに原因があるとお考えになられた方が良いのでは?」
「なっ! なんて失礼なのかしら! 有紗、もう帰りましょう!」
「けど、お母さん!」
「亜夢は昔からそう、可愛げも無ければ育ててやった恩を返すどころか感謝の一つも無いのよ。親に恥をかかせてばっかり! 貴方、あの子に伝えてちょうだい。親不孝な娘は道枝家には必要無いって!」
お母さんは一方的に話をすると、怒りを抑えきれないまま一人立ち去って行った。
「……言っておくけど、このままで済むと思わないでね? 婚約発表が何よ。たかが婚約したくらい……。ちょっと着飾っても、お姉ちゃんみたいな地味で目立たない女が大企業の御曹司と婚約なんて叩かれるに決まってるんだから!」
そして有紗もまだ諦める様子は無いようで、そんな捨て台詞を吐くと、お母さんの後を追いかけて行った。
(……本当に、最悪……)
二人が立ち去ってすぐ、使用人の人たちは疲弊した様子を見せつつ、百瀬くんと何やら会話をした後で家の中へ入っていった。
そして百瀬くんが車へと戻ってくる。
「……ごめんね、百瀬くん。二人が色々と迷惑掛けて……」
「亜夢のせいじゃないよ。けどまぁ、妹は本当に諦め悪いな。亜夢のお母さんも、何て言うか……」
「あの人は昔からああなの。自分の思い通りにならないと面白くないのよ。冴えなくて何やっても鈍臭い私よりも、愛嬌と要領の良い有紗の事が昔から好きだった。周りから羨ましがられるのが好きな人だから、今回の事は前もって知らされていたら、私の事を褒めまくって取り入ってきたと思う。だけど、自分には何の報告も無い、おまけに会見を見た親戚や知り合いから連絡が来たと思うから、まさか自分も初耳だなんて言えなかっただろうし、恥をかかされたって思うのも無理はないんだけど、本当、荒木田家には迷惑ばかり……」
こんな事になるなら一言伝えておくべきだったのかなとか、やっぱり私が大企業の御曹司でもある百瀬くんと一緒になるなんて烏滸がましい事だったのかなとか色々悩み始めていると、
「亜夢は何も悪くない。申し訳なく思う事も、落ち込む事も無い。堂々としてればいいんだよ」と抱きしめながら言い聞かせてくれた。