妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「道枝さん、どうかした?」
「い、いえ……何でもないです!」

 加地さんに問い掛けられた私は「何でもない」と答えながら何とかして百瀬くんの手から逃れようとするけどそれは逆効果のようで、手の甲をなぞるのを止めたと思ったら今度は上から指を絡ませるようにホールドされ、完全に逃れる事が出来なくなってしまった。

 その瞬間、加地さんは隣に座っていた良子先輩に話し掛けられてそちらへ意識を持っていかれ、他の皆もそれぞれ隣や向かいに座る人たち同士で会話をしていた事もあって私たちを気にしている人は誰もいないのを確認した百瀬くんが少し身体をこちらへ寄せて来ると、

「他の男と話してるの間近で見ると、やっぱり妬けちゃうなぁ……」

 そうコソッと耳元で呟き、繋がれていた手が離れたと思ったら、

「――ッ!?」

 今度は手を膝辺りに持って来て、スカートの上からなぞるように指を這わせてきたのだ。

「ちょっ、百瀬くん……」

 流石にこれには黙っていられず小声で抗議しようとするけど、

「平気だよ、亜夢が普通にしてればバレない。これはさっきあの男に笑顔を向けてた罰だよ」

 なんて悪戯っぽく笑みを浮かべながら言った百瀬くんは私の反応を楽しむようにゆっくり指を動かしてくる。

 普通にしてればなんて言われても、こんな状況で普通になんて出来ないし、百瀬くんに触れられているだけで身体が反応してしまって身体が、心が、子宮が疼いて堪らなくなっていく。

 周りが会話に夢中になっているのをいい事に、百瀬くんの指は膝から太腿へと移動し、攻めるように刺激してくる。

「……っ」

 お酒も入っているせいかいつもより性欲が高まっているようで、駄目だと分かっていても反応してしまう。

 何度となく刺激を与えられ続けて思わず声が漏れそうになった、その時、「今日はそろそろお開きにしよっか」という良子先輩の一声で百瀬くんは太腿に這わせていた手をスっと戻して何事も無かったかのようにグラスを持つと、残っていたお酒を飲み始めた。
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