妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「あのさ、百瀬くんが合コンに参加したのは、やっぱり偶然じゃ無いの?」

 自己紹介の時は行けなくなった人の代わりにと言っていたけど、何だか腑に落ちなかった。すると、

「決まってんじゃん。亜夢から話を聞いてすぐに、合コン好きの知り合い数人に連絡取ってみたらあの合コンに参加するメンバーを突き止められたから、そこからそのうちの一人に頼み込んで代わってもらったの」

 と、あっけらかんと言い放つ百瀬くん。

 正直、合コン好きの知り合いに聞いただけでそこまで突き止められるのが凄いとさえ思う。

「……やっぱり」
「合コンなんて、大抵来る男はろくな奴じゃ無い。調べてみたらやっぱり遊んでばかりの軽い男たちばっかりだ。当然、そんな男たちの中に亜夢を野放しになんて出来ないからね。特にあの加地とか言う男、亜夢を狙ってやがった。来て正解だったよ」
「…………」

 私を大切に思ってくれての事なんだと思う。それは分かるし、そもそも理由がどうであれ彼氏がいるのに合コンに参加した私が悪いのも分かってるけど……そうまでされるのは何だか少し違う気がする。

 まるで信用されてないみたいな気がして悲しくった私の口からは、「百瀬くんが心配してくれるのは嬉しいけど、少しは私を信用して欲しいよ……」そんな台詞が漏れ出てしまっていた。

 けれど、私の言葉を聞いた百瀬くんは、

「信用してるして無いの問題じゃない。どういう理由であれ、俺は亜夢が 他の男と仲良く話してる場面を見るのも想像するのも嫌だ。亜夢が思ってる以上に俺は亜夢が好きだし、嫉妬深いんだよ」

 どこか不機嫌さを滲ませたまま、思っている事をぶつけてきた。

 なんて言うか、彼はとにかく独占欲が強いらしい。

 私は今までこんなに愛された事が無いから嬉しい反面少し戸惑ってしまうけれど、悪い気はしない。

 不貞腐れてしまったのか、百瀬くんは顔を背けてそのまま歩き出してしまったので急いで後を追いかけ、

「ごめんね百瀬くん。今回の事は本当に反省してる。私もね、百瀬くんが他の女の人と仲良さそうに話している姿を見るのは凄く嫌だった。心がモヤモヤしたし、面白くなかったの。私も、結構嫉妬深いって、自覚した……。もう絶対百瀬くんを不安にさせる事はしないから……怒らないで?」

 私の方から彼の手を握って思っている事を全て伝えた。
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