ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
『社長ってちょっと変わっている』と同僚たちが話していた言葉を思い出す。
今なら大きく頷いて賛同できる。社長ってちょっと変わっている。
「俺はちゃんと好きな人と結婚したい」
真剣な眼差しで私を見つめる社長。
どうやらこれはプロポーズというより、告白に近いものらしい。
もちろん嬉しいけれど、手放しで喜べない事情が私たちにはある。
「いや、でも、私は田中ですよ? 一般庶民の日本人に多い名字ランキングで常に上位にくる田中ですよ」
「素敵な名字じゃないか。響きもイメージもいい。世の中の田中さんはいい人が多い証拠で人徳だな」
(やけに田中を持ち上げる)
そんなに田中という名字で褒められた経験がなかったので呆気に取られてしまう。
「藤堂寺家は格式の高い家柄です。結婚相手はそれなりの家柄の相手じゃないといけないと思います」
私ははっきりと言った。すると社長も、曖昧に濁さずしっかりと向き合ってくれた。
今なら大きく頷いて賛同できる。社長ってちょっと変わっている。
「俺はちゃんと好きな人と結婚したい」
真剣な眼差しで私を見つめる社長。
どうやらこれはプロポーズというより、告白に近いものらしい。
もちろん嬉しいけれど、手放しで喜べない事情が私たちにはある。
「いや、でも、私は田中ですよ? 一般庶民の日本人に多い名字ランキングで常に上位にくる田中ですよ」
「素敵な名字じゃないか。響きもイメージもいい。世の中の田中さんはいい人が多い証拠で人徳だな」
(やけに田中を持ち上げる)
そんなに田中という名字で褒められた経験がなかったので呆気に取られてしまう。
「藤堂寺家は格式の高い家柄です。結婚相手はそれなりの家柄の相手じゃないといけないと思います」
私ははっきりと言った。すると社長も、曖昧に濁さずしっかりと向き合ってくれた。