ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
(ああ、私だって覚悟を決めなきゃいけないのだった)

 一般庶民がお金持ちと結婚するのは覚悟が必要だ。心の持ちようだけじゃない、実際に行動に移さなければいけないことが多々ある。

「あのね、私、貴富さんの隣にいて恥ずかしくない女性になりたいの。結婚相手がこんなのだったら貴富さんの評価も下がっちゃうでしょ」

「そんなことないわよ。芳美を選んだ時点で、あいつの評価はうなぎ登りよ。でも、たしかに人は見た目で判断するから鎧を身に纏っておくのは賛成よ。ただでさえ芳美には後ろ盾がないのだから。でも大丈夫、あんたはダイヤの原石よ!」

 どうしてだか急に有紗のテンションが爆上げした。有紗は私がオシャレに目覚めたことが嬉しくてたまらないらしい。

「見た目は重要ですよ。家柄も学歴もある品格ある女性は着飾らなくても一目置かれますが、それらがない人間は見た目を良くしておかないと社交界では辛いですからね」
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