ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
「なに? 化粧の仕方?」

「それも知りたいけど、洋服とかメイク道具とか、なにが必要なのかさっぱりわからないから買うのを手伝ってほしいの」

 私のお願いに、有紗の目がみるみると輝いていった。

「なにそれ、とっても楽しそう!」

「うん、行っておいで。俺は仕事があるからごゆっくり」

 言外に、家にいるとうるさいから長居して帰って来いという圧を感じる。

 悠斗君の仕事の邪魔をしてはいけないので、さっそく有紗と二人でショッピングに出かけることになった。

 有紗に見立ててもらって、色々な場面で使える服をたくさん購入した。見ていたら自分も欲しくなったらしく、有紗も大量に服を買っていた。

 私は必要経費だと思ってどんどん飛んでいくお金に心を痛めながら購入しているのに対して、有紗はカードを一切の迷いもなく切っていく。

「最近ストレス多かったから~」

 なんて言って、次々と買っていくのだから本物の令嬢は違う。
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