偽装結婚から始まる完璧御曹司の甘すぎる純愛――どうしようもないほど愛してる
午後十一時過ぎに帰宅したが、響一は不在だった。今夜は取引先との会食があると言っていたから、接待が続いているのかもしれない。
彼が帰宅したのは、シャワーと着替えを終えた深夜十二時五分前だった。
「響一さん、お帰りなさい」
「ただいま」
出迎えた花穂に響一はとびきり優しい笑みで答える。彼は花穂に伸ばしかけた手を途中で止めた。
「髪が濡れてるな」
「うん。お風呂から出たばかりだから」
「ちゃんと乾かさないと、風邪をひくぞ」
響一は結構心配症なうえに、過保護なところがある。
「大丈夫。お茶を淹れるんだけど、響一さんも飲む?」
「ありがとう。先にシャワーを浴びて来るから、その後に頂くよ。花穂はその間にちゃんと髪を乾かしておけよ」
「はーい」
響一は花穂の返事に満足したようで、足早にバスルームに向かう。
花穂は彼の後ろ姿を見送ってから、寝室に入りドライヤーを素早くかけはじめた。
仕事の日は仕事から帰宅して寝るまでのわずかな時間が、響一と会話出来る貴重なひとときで花穂はその時間を大切にしている。
響一も同じ気持ちでいてくれているようで、日々ふたりの仲は深まっていると実感している。
特別な話をする訳ではないけれど、他愛ない話で笑い合う瞬間が、本当に幸せだと感じるのだ。
彼が帰宅したのは、シャワーと着替えを終えた深夜十二時五分前だった。
「響一さん、お帰りなさい」
「ただいま」
出迎えた花穂に響一はとびきり優しい笑みで答える。彼は花穂に伸ばしかけた手を途中で止めた。
「髪が濡れてるな」
「うん。お風呂から出たばかりだから」
「ちゃんと乾かさないと、風邪をひくぞ」
響一は結構心配症なうえに、過保護なところがある。
「大丈夫。お茶を淹れるんだけど、響一さんも飲む?」
「ありがとう。先にシャワーを浴びて来るから、その後に頂くよ。花穂はその間にちゃんと髪を乾かしておけよ」
「はーい」
響一は花穂の返事に満足したようで、足早にバスルームに向かう。
花穂は彼の後ろ姿を見送ってから、寝室に入りドライヤーを素早くかけはじめた。
仕事の日は仕事から帰宅して寝るまでのわずかな時間が、響一と会話出来る貴重なひとときで花穂はその時間を大切にしている。
響一も同じ気持ちでいてくれているようで、日々ふたりの仲は深まっていると実感している。
特別な話をする訳ではないけれど、他愛ない話で笑い合う瞬間が、本当に幸せだと感じるのだ。