偽装結婚から始まる完璧御曹司の甘すぎる純愛――どうしようもないほど愛してる
「花穂の方は問題ないみたいだね。私はどうしようかな……最近買ってないんだよね」

 伊那は面倒そうに肩をすくめる。

「店をやってると、そういう集まりに参加し辛くなるものね」

「どうしても外せないときはヘルプを呼ぶけど、頻繁には無理だからね……まあ適当でいいか。そう言えば、会場のホテルって最近シェフが変わったんだよね。料理は楽しみかな」

「へえ……それは私も楽しみ」

 美味しいものを味わうだけでなく、盛り付けやメニュー構成がどんなものなのか気になる。

「周りの目なんて気にせず全制覇するわ」

「それは……主役の妹なんだからさすがに自重した方がいいんじゃないの?」

「大丈夫だって」

 花穂には気を付けろと言った割に、自分には適当だ。

 そんな伊那に少し呆れながらも、花穂も当日が楽しみになっていた。



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