再縁恋~冷徹御曹司の執愛~

14.君だけを、ずっと~SIDE惺~

純白のウエディングドレスを身に纏い、悟己とともに歩いてくる希和を待つ。

落ち着けと心の中で何度唱えたかわからない。

遠目に見える最愛の人の姿は光り輝いていた。


「――生涯、愛し続けることを誓いますか?」


「はい」
 

誓いの言葉を口にし、心の奥深くに同じセリフを刻みつける。
 
心から求め続けた大切な人、もう二度と失いたくない。


「誓いのキスを」
 

ベールを持ち上げると、涙目の希和と目が合った。

一見冷静で、誰よりもしっかりした彼女が、本当は感情豊かで涙もろいと知ったのはいつだっただろう。

潤んだ目が可愛くて、今すぐに抱きしめて深い口づけを交わしたいのを必死にこらえる。


希和の視線、言葉ひとつが俺を翻弄していると知っているだろうか?


「……泣き虫」


昂る気持ちを抑えつつ、小声でささやけば彼女が大きく目を見開く。

その瞬間、綺麗な涙が頬をつたい、思わず見惚れてしまう。
 

ああ、本当に。
 

なんでいつまでたってもこんなに可愛くて愛しいのだろう?
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