【コンテスト作品】初めての恋の相手はファーストキスを奪った御曹司でした。
「わぁ……」
このイルミネーションスポットのイルミネーションがとてもキレイで、思わず見惚れてしまう。
「キレイ……」
「キレイだな」
「はい。キレイです」
今日はクリスマスだからなのか、よりキレイに思える。
これは多分、クリスマスマジックだ。
「こういうの……憧れてたんです、実は」
「え?」
「私、こういうの実は、憧れてたんです。……いつか好きな人とイルミネーションデートをして、好きな人と手を繋いでこういう所を歩いてみたいって、実はこっそり思ってて……。ごめんなさい、こんなこと言うの、ちょっと恥ずかしいんですけど……」
こんなことを言うのは正直恥ずかしいけど、でも今なら言える気がした。
「だから私……叶えられて嬉しいです」
久遠さんに視線を向けると、久遠さんは「奏音のその夢、実現出来て嬉しいよ、俺も。 しかも、ちゃんと叶ったしな」と微笑みを見せる。
「……久遠さん、ありがとうございます」
「俺の方こそ、ありがとう」
「え……?」
私は、特にお礼を言われるようなことをしてはいないはずだ。
「奏音の夢、叶えさせてくれて、ありがとう。……愛してる」
久遠さんから抱き寄せられて、さらにドキドキする。