真面目な委員長ちゃんはイケメンチャラ男に翻弄される。
みんなの視線が私に集まる。

男の人達はこっちを見てにやりと笑って言った。


「あぁー、高校生の嬢ちゃん?
これはねぇ、カツアゲなんかじゃないんだよ。こいつが俺たちにくれるんだって言ってるんだ。」

「へぇ、そうですか。」


中学生のほうを見ると、口パクで何かを言っているようだった。


ん?  に・げ・て


私はその男の子に少しだけ微笑んで言った。


「まあ、何をしてたにせよ、あなたたちが囲んでいる子は怯えているようなので………警察、呼びます。」

「はあ!?お前「ああ、もしもしここにお金をーーーーチッ


私は携帯を持って警察に電話をかける……ふりをした。

すると狙い通り男の人達は去っていく。


まったく、学校行こ。


「あ、ありがとうございました!」


後ろからそんな声が聞こえてきて、

「気を付けてね。」

振り向かずにそれだけ言って、学校へ向かった。
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