私は誰にも恋しない
女子生徒が出ていったあと、ため息をつきながらタバコを手に取り吸おうとする先生。
「先生、ここは禁煙です」
私はそう言って先生の手を止める。
「…ならお前の口にしようかな」
先生は少し意地悪な顔して笑う。
私は一瞬赤らめる。
「…いいですよ、私にしても」
私は赤らめた顔を隠すように平然を装う。
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