コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—

説教

「お、メー子ってまた懐かしい名前だな〜。」
パソコンに届いた芽衣子からのメールを見て、洸が言った。

先日の写真のクラウドドライブでの共有アドレスが送られてきた。

「そういえば、洸さんによろしくってメーちゃんが言ってました。」
水惟が言った。

「そういえばって…。メー子って俺がいた頃はまだアシスタントだったけど、すっかり一人前なんだなー。」
洸が写真を見ながら感慨深げに言った。

(こういうところ、やっぱりお父さんぽい…)

水惟も洸の後ろに回り、一緒に写真を見始めた。

「メーちゃん、指示がすごくはっきりしてて的確だし、私が欲しいイメージもすぐ掴んでくれましたよ。これとか陽射しもばっちりで…」
「へぇ〜。時の流れを感じるな。」

洸は矢印をクリックして次々と写真を表示していく。

「お、水惟も写ってんじゃん。」
「あーそれ…嫌だったけど、絵の参考になるから…」

「全部表情が硬いな〜水惟らしい…」
洸が笑いながら言った。
「…だから嫌だった…」

洸が次の矢印をカチッとクリックした瞬間、啓介が水惟の頬にキスをしている写真が画面に写し出された。

「!………こ、これ違っ!」

水惟は慌てて洸のマウスを奪い取って、写真を次に切り替えた。

「…アッシーがふざけて…てゆーかメーちゃん撮ってたんだ…送らなくていいのに…!」
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