腹黒執事は、悪役なお嬢様への愛が強め
「な、何よこれ……」
「まあ、botと言いつつ手動投稿ですが」
「気になるのそこじゃない! ここに出てくる“お嬢様”って完全に私のことじゃない! しかもフォロワー5000人越えってどういうことよ!」
「驚いたことに、約一月でここまで愛されるアカウントとなりました」
この男……。少しぐらい悪びれて見せなさいよ。
あと、さっき一瞬私のこと「愉快な」って言ったわよね。聞こえてたからね。
「とにかく、私のこと勝手にネタにするなんてチョサクケンの侵害!」
「著作権? どちらかといえばプライバシーの侵害では?」
「……何が違うのよ」
「……帰ったらまたお勉強でございますね」
「……」
もう何だか文句を言うのも面倒になってきて、私はタブレット端末を放り投げるようにして返した。
それから、腕を組んで鷹司を睨みつける。
「護衛でも何でも勝手にすればいいけど、私の楽しみを邪魔したら許さないからね! あと、今日は一日あんたとは他人のフリするから」