ピンクの姫が無自覚攻撃を繰り出すので、ブルーの侍が困惑しています(アンジュと近藤)
「お仕置きじゃないって!!
これは拷問だわ」

近藤はぐいっと片足の足首をつかみ、つま先を曲げたり延ばしたりの動作をした。

「もう片方も・・どうですか?
少しはおさまりましたか?」

アンジュは涙目で、小さく首を縦に振った。

「もう、立てるだろう?」

久遠はアンジュの脇に手を入れて、立たせた。

近藤は床に落ちた自分の上着を拾い、机の上に置くと

「まず、ここを掃除しなくては。
ゴミ袋はキッチンに置いてありますかね」

そう言うと、腕まくりをして、すぐに姿を消した。

「ほら、お姫様、瓶を片づけろ。
その後は、吸い殻を拾うんだ」

久遠が瓶をつかみながら、声をかけると
アンジュは、ほっぺたを膨らませて

「ふん、どーせ、私はエミリアに比べたら、まだガキですよっ!」

「そうだな。そんなボクサーショーツじゃ色気がないぞ。
もう少し、男心をそそるようなのを研究しないとダメだな」

「私っ!帰る!!」

アンジュはそばにあったカバンをつかむと、玄関に向かってよろめきながらも小走りした。

バターーン

大音響が玄関ホールに響いた。

「あれ、彼女は・・?」

近藤が45Lのビニール袋を数枚、手に持って戻って来た。
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