ピンクの姫が無自覚攻撃を繰り出すので、ブルーの侍が困惑しています(アンジュと近藤)
風呂場もジャスミンの香りが漂い、
棚にはピンク色のボトルのボディソープとトリートメント、シャンプー、大きなボディスポンジが並んでいる。

近藤が使うのは、メンソール系のものだ。

匂いが違うと、世界が違う。

ブルーだった世界が、ピンクに満ちてしまった。

B人格になりかけた近藤は、しばらく立ちすくんでいたが、A人格が戻って来た。

まだ、やらねばならぬ事がある。

気持ちを切り替えるように、自分の頬を軽く叩きシャワーを急いで浴びた。

すぐにスエットに着替え、45リットルのゴミ袋を抱えて玄関に向かった。

少し先に、24時間営業のコインランドリーがある。

グルグル回る洗濯ものが上がるのを待つため、外に出て煙草の箱を取り出した。

ずっと禁煙していたのだが・・

吸わないと、やっていられない気分だったからだ。

自分のねぐらが、ふわふわのピンク色になってしまった事に戸惑っていた。

冷静・沈着であろうとするA人格の近藤に、姫君は無自覚に揺さぶりをかけていく。

俺は・・ピンク色に抵抗できないかもしれない・・

そう思った時、洗濯が終わるアラームが鳴った。

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