春日の宮の珍道中 ドタバタ恋愛絵巻
 「あんたはいったい何者だね?」 「失敬な、、、。 わらわは由緒正しき富士の峰の巫女であるぞよ。」
「は? そんなやつはこの辺りには居らんはずだがなあ。」 「何を申すか‼ わらわはこの山で葦草どもの申すことをいちいち聞いているのであるぞ。」
「あんた、面白い女だ。 俺に付いてくるか?」 「汚らわしい。 軽々しく触るでない。」
 葵殿は転がり落ちてきたショックでまだまだたいそうに気が立っているご様子。 雪之丞はお茶を差し出しました。
「まあ、これでも飲んで落ち着きなさい。 あんたは面白い人だ。」 葵殿は渡されたペットボトルを持ったまま固まっております。
 成田君はそれを見て「これはこうして飲むんですよ。」ッと教えてあげますが、、、。
「さあてそろそろ下りるか。 また山が荒れそうだからな。」 雪之丞が歩き出すと葵殿は俄かに元気になってきて、、、。
「あの鳥は、、、。」とか「あの花は、、、。」とかガイドを始めました。 雪之丞は指差されるたびにシャッターを切っていきます。
あっという間に三つのフィルムが空になってしまいました。 「あんたはほんとに面白いやつだなあ。 どうだ、俺の家に来ないか?」
「ちょちょちょ、先生、、、巫女なんか連れて行ったら周りが大騒ぎになりますよ。」 「いいじゃないか。 騒ぎたいやつには騒がせておけ。」
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