love or die~死亡フラグ回避は恋愛ありえない幼なじみと×××せよ!~
3日後、甲斐と別れた帰り道、やっぱり三人組に声をかけられる。
逃げようとしても逃げられない状態になったときに、甲斐がまず一人を蹴り倒した。
残りの二人が振り返る前に、また一人を蹴り倒す。
最後に残った一人は怯えた瞳で甲斐を見てから、逃げるように去っていった。
甲斐の瞳には冷え冷えとした光がたたえられている。
その表情を見ていたら、泣きたくなった。
「やらなくて、よかったのに」
「通報はしてある」
甲斐が手を引っ張って、立ち上がらせてくれる。
手の熱が手首に感じられただけで、ドキッとしてしまった。
目が合って見つめ合ったあとで、甲斐は目を逸らし、手を離す。
ごめん、帰ろ、と言うのだ。
距離を置いて歩いて帰る。
この日以降、私たちの関係は変わってしまった。