love or die~死亡フラグ回避は恋愛ありえない幼なじみと×××せよ!~

大人の関係

 ホテルの一室にもつれ合うように入って、ドアを閉じた瞬間にキスをされた。

 甲斐はすぐに角度を変えて深く入って来て、何度も唇をつなげて、はなしてと繰り返す。

 甲斐のキスは劇薬だ。
 キスをされてしまうと、動けなくなってしまうので、そういう流れを避けたいならば、逃げるしかない。
 今は気が緩んでいたから、受け入れてしまう。

 お互いに息が上がって来て、一旦離された。

 甲斐を見れば、
「もう、付き合ってないとか、彼氏じゃないとか言い訳させないんで。よろしく」
 と悪戯な笑みを浮かべて言ってくる。

「なにが、よろしく」
 と言いかけたところで、手早くスカートのホックを外してきた。

 サイアクと不平を口にすれば、甲斐は自分のネクタイを外して私の両手を縛って来る。
 縛りあげた手を壁につけて、お尻を突きだす体勢にされる。

 お尻を軽く叩かれて、う、と声が出た。

「美玖が余計な経験するから悪いんだろ。クリアする前、いつも想像すんのは、誰かとやってる美玖の姿。一個くらい、オレにも初めてのくれよ」

 後ろから抱きしめられ、耳元で低く言われた。

「もうないって」

「あるよ」
< 76 / 109 >

この作品をシェア

pagetop