冷徹御曹司かと思っていたら溺愛御曹司でした〜甘い束縛にとらわれて
砂羽のタイプではないので、かっこいいでしょうと惚気る兄に「ふーん、かっこいいんじゃない」としか言いようがなかった。
砂羽のタイプといえば、ジョギングですれ違うあの男性のように、細マッチョで、整った顔立ちながら眼光の鋭いクールなイケメンだ。
性格は、女性ファーストで、エッチの時は、積極的なら直良。
だが、残念ながら砂羽の周りに集まる男は、体目当てで近寄ってくる優男に、性格に難ありのポンコツばかり。
そういう男を引き寄せる体質らしく、残念ながら…恋愛を諦めている。
メールの内容では、西園寺グループの御曹司が主催する、都内に作ったグランピングに招待客を招いて行われるパーティーらしい。
自然豊かな空間でと想像するものだが、今回、西園寺グループが手がけたグランピングの土地は、経営難で無法地帯となっていた運動競技場の土地だった。
そんな場所の野球広場と陸上競技場をグランピングの場に作り変えたのだ。
そして、荒れたテニスコートを整備して、遊歩道をジョギングコースに。
近場でできるグランピングとして、今日、プレオープンが行われる。
気が重いミッションのせいで、今週は、気が重かった砂羽は、テンションをあげる為にいつもの時間にジョギングに。
少し、期待していたが、彼に会えず終いで、気分が上がらないまま夕方になっていた。