俺様同期の溺愛が誰にも止められない
プロローグ
4月最初の日曜日。
ここは、大阪の中心部にある有名ホテルの中庭に作られたガーデンウエディングの会場。
いつもならまだ肌寒い風が吹く頃なのに、今日は温かな春の日が降り注いでいる。
それはまるで、新郎新婦の門出を祝福しているようだった。

「飯島先生、おめでとうございます」
「どうぞお幸せに」
式を終えたばかりの新郎新婦に、周囲から祝福の言葉が投げかけられている。
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