俺様同期の溺愛が誰にも止められない
エピローグ
春4月、私は故郷の島に戻ってきた。

「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
出勤する私を玄関先まで出て見送ってくれる母さんに手を振る。

家から診療所まではたった十数メートル。
当然あっという間についてしまった。

さあ今日からここが私の仕事場。
フー。
大きく息を吐いてから、扉に手をかけると、

「あれ?開いている」
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