カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
「あれ従兄弟とか親族たち。ごめん、テストステロン値高そうな奴らばっかで」
と瑠璃也は言うのだけれど、私はそれほど気にならなかった。ただ、瑠璃也はどうも、あの手の際どい会話が苦手なようだ。
「さすが、瑠璃也の関係者。イケメン多いね」
と私がこぼすと、瑠璃也があからさまに身体をのけぞらせて驚いたのが分かる。
「まさか推しメンとか、出来てたり?」
と言ってくるのでおかしかった。
ただ私のこれまでの行いがそう疑わせるのだろう、とは思ったけれど。
「瑠璃也以上の推しメンはいないかな」
「よかった」
明らかに肩を撫でおろす瑠璃也が不思議だ。
私の一挙一動になんでそんなに反応するんだろう?
瑠璃也なら、本当に、色んな人から求められるに違いないのに。
その後、瑠璃也が親族の中で仲のいいという従兄妹・翼に紹介される。
第一声は、やはり、
「瑠璃也が女の子に自分から手を出すのは驚き。人類愛はあっても、女の子に興味なさそうだったし」だ。
とはいえ、「手を出した」のはどっちなんだろう?とふと思う。
最初に声をかけたのは私だったので、ひょっとしたら、瑠璃也からすれば本来ジェンダー的に女性は無理だったのに、付き合わせてしまった説を考えてしまう。
「実は、女の人って無理だった?」
と即座に聞いたら、瑠璃也はとても驚いた顔をしてから、
「本当に無理なら、多分何もしてないけど。これっぽっちも反応しないなら、一切何にも」
ふてぶてしく呟く。
「何にも」の内訳を理解しようとすると、かなり恥ずかしくなってくる。しかしそんな気まずさとは無縁の翼は、
「よかったじゃん、じいさんも探りいれてたみたいだし。疑い晴れて」
とあっさりと言って片づけてしまう。
と瑠璃也は言うのだけれど、私はそれほど気にならなかった。ただ、瑠璃也はどうも、あの手の際どい会話が苦手なようだ。
「さすが、瑠璃也の関係者。イケメン多いね」
と私がこぼすと、瑠璃也があからさまに身体をのけぞらせて驚いたのが分かる。
「まさか推しメンとか、出来てたり?」
と言ってくるのでおかしかった。
ただ私のこれまでの行いがそう疑わせるのだろう、とは思ったけれど。
「瑠璃也以上の推しメンはいないかな」
「よかった」
明らかに肩を撫でおろす瑠璃也が不思議だ。
私の一挙一動になんでそんなに反応するんだろう?
瑠璃也なら、本当に、色んな人から求められるに違いないのに。
その後、瑠璃也が親族の中で仲のいいという従兄妹・翼に紹介される。
第一声は、やはり、
「瑠璃也が女の子に自分から手を出すのは驚き。人類愛はあっても、女の子に興味なさそうだったし」だ。
とはいえ、「手を出した」のはどっちなんだろう?とふと思う。
最初に声をかけたのは私だったので、ひょっとしたら、瑠璃也からすれば本来ジェンダー的に女性は無理だったのに、付き合わせてしまった説を考えてしまう。
「実は、女の人って無理だった?」
と即座に聞いたら、瑠璃也はとても驚いた顔をしてから、
「本当に無理なら、多分何もしてないけど。これっぽっちも反応しないなら、一切何にも」
ふてぶてしく呟く。
「何にも」の内訳を理解しようとすると、かなり恥ずかしくなってくる。しかしそんな気まずさとは無縁の翼は、
「よかったじゃん、じいさんも探りいれてたみたいだし。疑い晴れて」
とあっさりと言って片づけてしまう。