カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
 パパが蒼真に似ているとして、ママの好みの顔がこの顔ならば、サロンの出資者である蒼真のお父さんは蒼真に似ているのかもしれない。

 蒼真がサロンのアルバイトに来たのを受け入れたのは、ママにとって顔が云々。などなど、ママの過去を想像すると複雑な思いが渦巻いてしまうので、今は思考停止にしておく。動揺している瑠璃也を取りなすために、

「とにかく!あくまでもパパはママの好みだから。で、そのパパのお姉さんが、○○市にいて」
 と話をしていく。

 けれど、その間にもスマホの通知があり、瑠璃也はスマホの電源を切った。
「いいの?」と私が聞けば、瑠璃也は頷く。

「白那の話を聞かせて」というのだった。
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