片思いの相手に偽装彼女を頼まれまして
訴え虚しく、誠が壁ドンをしてきた。
誠の隣に立つべく努力を重ね、それなりに自信が身に付いてきたとはいえ、やはり誠本人から攻められると弱い。ドキドキして抗えなくなる。
「茜」
首筋に触れるか触れないかの距離に顔を寄せ、囁く。
「俺を助けて欲しいんだ」
「ーー助ける?」
この会話の運びは記憶しており、真意を探るため誠を見詰めた。表情を察するに彼も承知してやっているのだろう。
「今更、1日限りの彼女になってとか言う気?」
流石に芝居でも誠の偽装彼女になるのは嫌だと主張。膨れてそっぽを向く。
「違う、1日であるはずない、一生。それから彼女でもなく妻だ。茜、生涯ずっと側にいてくれ」
頬を撫で、瞳を覗いてくる。
「い、一体何回プロポーズするのよ!」
カッと身体が熱くなって、耳まで赤くなる様子が彼の瞳の中で実況された。
「何回したっていいだろ? する度に茜が好きだと実感できて、茜も俺を好きでいてくれるのが確かめられる」
ははっと笑い、キスを仕掛けてくることは無い。最初からそのつもりなのだろう。
目的階に着こうとすると誠はしっかり社会人の顔へ戻り、私から離れた。
誠の隣に立つべく努力を重ね、それなりに自信が身に付いてきたとはいえ、やはり誠本人から攻められると弱い。ドキドキして抗えなくなる。
「茜」
首筋に触れるか触れないかの距離に顔を寄せ、囁く。
「俺を助けて欲しいんだ」
「ーー助ける?」
この会話の運びは記憶しており、真意を探るため誠を見詰めた。表情を察するに彼も承知してやっているのだろう。
「今更、1日限りの彼女になってとか言う気?」
流石に芝居でも誠の偽装彼女になるのは嫌だと主張。膨れてそっぽを向く。
「違う、1日であるはずない、一生。それから彼女でもなく妻だ。茜、生涯ずっと側にいてくれ」
頬を撫で、瞳を覗いてくる。
「い、一体何回プロポーズするのよ!」
カッと身体が熱くなって、耳まで赤くなる様子が彼の瞳の中で実況された。
「何回したっていいだろ? する度に茜が好きだと実感できて、茜も俺を好きでいてくれるのが確かめられる」
ははっと笑い、キスを仕掛けてくることは無い。最初からそのつもりなのだろう。
目的階に着こうとすると誠はしっかり社会人の顔へ戻り、私から離れた。