氷の華とチョコレート

 彼のそんな仕草が、とても可愛らしく見えて……。


「……」


 さっきまでモヤモヤした感情が、吹き飛んで行ってくれたように、気持ちが軽くなった。


「そうそう、友さんがドリンクのオーダー取るの忘れちゃったから来たんだった、何飲みます?」


 あかりさんが思い出したようにサラッと、オーダーを取りはじめる。


「……アイスコーヒー」


 真間さんは、何か言いたそうな顔で注文して、また、横を向いてしまった。


「わ、私はホットの紅茶で」


 もしかして、あかりさんは、気を使ってくれたのかしら?


「……」


 ふと、カウンターを見ると、友さんと目があった。友さんは、驚いたように目を見開いて、その後『ガンバレ』と、口パクで言ってくれた。


「……」


 自然と笑顔になる。



< 47 / 310 >

この作品をシェア

pagetop