氷の華とチョコレート

 ショッピングモールに隣接するオフィスビルと高層ホテル、私達は、そのエレベーターに乗って、そのままオフィスの屋上に向う。いつもは、ショッピングしかしない場所に、こうして真間さんといる。向かう場所も、いままで入ったことのない所で、知った街なのに初めてみたいな不思議な感じがした。


「わぁ、すごい……」


 高層のエレベーターから、ショッピングモールが一望出来た。会社の近くに、こんな場所があったなんて驚きだ。


「前に、会社のイベントがあって、取り引き先の方を呼ぶのにここのホテルを使わせてもらって、偶然見つけたんだ」


 ポーン、とエレベーターが開いて、フロアに出る。


「……ここは?」


 すでに落ちた照明、パーテーションで区切られたワンフロア全部が、このオフィスのフロアになっていた。


「こっち」


 ?



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