氷の華とチョコレート

 真間さんにうながされて、ガラス張りの廊下を歩くと……。


「あっ、……凄い!」


 高層のビルとビルをつなぐ、渡り廊下、両面ガラス張りの窓から素晴らしい夜景が見えた。


「こっちが駅側、あれが氷室さんの会社のビルで、そのすぐ右奥の青い明りのがウチの会社のあるビル、で…――」


 うわぁ……。


「綺麗、……遠くの、遊園地のコースターと観覧車まで見える」


 いつもの見たことのある風景が、夜の明かりと角度の違いで、こんなにも素敵に見えるなんて……。


「ありがとうございます、真間さん」

「えっ?」

「この夜景スポット、教えてくれてありがとうございます、真間さんに教えてもらわなきゃ、なかなか来れない場所ですもの」

「逆側も見てみる? 遠くに海が見えるんだ」


 えっ? 海?

 言われて逆側のガラス窓を見ると。


「わぁ……」



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