氷の華とチョコレート

 真間さんが、腕時計を確認して言う。

 あっ……。

 時計を見ると、20時半を少しまわっていた。


「……」


 もう少し、お話ししたかったけれど……。


「……はぃ」


 仕方ない、よね? 楽しい時間は、とても速く過ぎてしまう。次に会う約束だけでも、したかったな……。

 名残り惜しい夜景をもう一度見つめて、私は、深呼吸をした。


『――…何言われても、自分は自分って、やりたいことやった方が特じゃない?』


 そう言ってくれた真間さん、こんな風に話が出来た男の人は初めてで、とても楽しかった。


「……」


 やっぱり、欲しいな、次の約束……。このまま、さよならして終わりだなんて寂しすぎる。



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