氷の華とチョコレート
「……」
それは、今の私には、まだないモノだった。
「――…だから、氷室さんが気にする必要がないよ、ってこと」
えっ?
「何言われても、自分は自分って、やりたいことやった方が特じゃない?」
やりたい、こと?
「……」
確かに、ずっと人目を気にしていて、気を使っていたり、あきらめたりすることが多かった。
何を直しても努力しても、噂ややっかみは消えないのなら、いっそ…――
「……そう、ですね?」
真間さんの言うとおり、やりたかったこと、諦めないで頑張ってみよう、かな?
「真間さん、ありがとうございます」
心の中が、少し軽くなった気がした。
「どういたしまして、……あっ、そろそろいい時間だし、帰りますか?」