氷の華とチョコレート

「……だから、次…」
「―――…えっ!?」


 真間さんが、固まったように、私の顔を見た。

 えっ? な、何んで?

 彼の眼差しで、心拍数が倍になった気がした。

 わ、私

 今、変なこと言ったのかしら?


「……」
「……?」


 アーモンドチョコレート色の瞳が、真っ直ぐに私を見ていた。真間さんに見つめられて、私は、目がそらせない……。

 身体中の温度が、急激に上がり出す。鼓動が、うるさいくらい高鳴っていた。


「……本気?」


 少しかすれた彼の声が、すぐ近くで聞こえた。聞いたことないトーンの声に、ドキッとする。


「? ……はぃ」


 声が震えたけれど、私は、しっかり頷いた。

 真間さんのこと、もっとたくさん知りたい。だから……、次に会う約束が、欲しくて……。

 顔を上げて、彼を見ると


「……」


 朱を帯びた頬を、手の甲で押さえて、真間さんは、私から視線をそらす。



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