氷の華とチョコレート

 私、真間さんと…―――


「……」


 そう思うだけで、身体中がドキドキ言いはじめる。

 どうしよう、どうすれば……?

 さっきから、心臓の音が部屋中に聞こえそうなほど、動悸が激しい。


「……シャワーは?」


 ドキンッ


 ここに来るまで、終始無言だった真間さんの声が、驚くほど低く、静かに室内に響く。


「……」 


 私は、頭を横に振って、彼の質問になんとか答えた。

 それより、早く、伝えなくちゃ……。


「……あっ、あの、真間さ…―――」


 !?


 言おうとした直後…―――


 彼の腕が後ろから、私を抱きしめた。



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