アリス人形
それを聞いた帽子屋と呼ばれた少年は、更に不審そうに顔を歪めて固まり、男性は可笑しそうに顔を緩めて笑った。
「ははっ!ソーリー。自己紹介してなかったね。ミーは三日月ウサギ。シロウサギではないよ。こっちのリトルボーイは帽子屋。」
(ああ、シロウサギが嫌ってたのはこの人か…。)
「ウサ耳だったから、つい…ごめんなさい。」
亜里珠はペコリと頭を下げた。
帽子屋はシルクハットを取り、そんな亜里珠をまじまじと見て、三日月ウサギの裾を引っ張った。
「…三日月、こいつ本当にアリスか?髪も目も真っ黒だぞ?」
それは三日月ウサギにやっと聞こえるくらいの小さな小さな声だった。
「アリス、そんなにヘッドをダウンしないで…。さあ、お茶会スタートしよう。」
「ははっ!ソーリー。自己紹介してなかったね。ミーは三日月ウサギ。シロウサギではないよ。こっちのリトルボーイは帽子屋。」
(ああ、シロウサギが嫌ってたのはこの人か…。)
「ウサ耳だったから、つい…ごめんなさい。」
亜里珠はペコリと頭を下げた。
帽子屋はシルクハットを取り、そんな亜里珠をまじまじと見て、三日月ウサギの裾を引っ張った。
「…三日月、こいつ本当にアリスか?髪も目も真っ黒だぞ?」
それは三日月ウサギにやっと聞こえるくらいの小さな小さな声だった。
「アリス、そんなにヘッドをダウンしないで…。さあ、お茶会スタートしよう。」