君の隣で歌いたい。
「えっ。こ、これ、美奈が作ったの? クマも? 手作り??」
美奈は顔を真っ赤にしてしゃがみこんでしまった。
その様子にようやく本当なのだと理解して、私もしゃがんで美奈の目線に合わせる。
「私がもらっていいの? 沢里じゃなくて?」
「うん……」
「ありがとう」
ファンからの心のこもった贈り物を、私はぎゅっと胸に抱く。
それを見て美奈はぱっと駆け出してしまった。
慌ててその背中に「また学校で!」と叫ぶ。
美奈はくるりとこちらを振り向いて
「あなたたち、お似合いだと思う!!」
そう言い残して行ってしまった。
土井ちゃんも「またね!」と言って美奈を追いかける。
嵐のような二人組になんだかおかしくなって沢里とくすくす笑った。
次に美奈と学校で会ったらどんな顔をされるだろう。
少なくとも私はきっと、笑っておはようを言えると思う。