夫婦ごっこ
一緒に過ごすようになった休日は、いつも義昭が奈央に付き合ってくれるばかりでもなくて、義昭から奈央を誘ってくれることもあった。
「奈央さん、ちょっとこっちに来て?」
「何?」
「これ一緒にやりませんか?」
そう言って義昭が見せてきたのはテレビゲームだった。リビングのテレビに繋がれている。そばにはゲーム機が入っていたと思われる箱が置いてあるから新しく買ったものらしい。
「ゲーム買ったの?」
「うん。奈央さんと一緒にやろうと思って。パズルゲームで対戦しませんか?」
まさか奈央と一緒にやりたくてという返答が来るとは思わなかった。二人で楽しむ時間を作ってくれているようで嬉しい。
いったい何のパズルゲームだろうとソフトを見てみれば、それは有名な落ちものパズルだった。落ちてくるいろんなブロックを上手く配置して、それを消していくそのゲームは小学生の頃によくやっていた記憶がある。当時は楽しく遊んでいたし、今も好きだとは思うが、あまり連鎖などはできないからプレイスキルは高くない。義昭のレベルがどれほどのものかはわからないが、なんとなく勝負にはならないような気がした。
「落ちもの系かー」
「あれ、もしかして好きじゃない?」
「うーん、好きは好きなんですけど、得意じゃないんですよ。端から順に消すことしかできないから……」
「あー、なるほど。一緒にやるの嫌?」
「ううん、嫌じゃないですよ。でも、手加減してくださいね」
得意ではなくても好きなことに変わりはないので、普通に楽しもうと思っていたのだが、いざ対戦してみると義昭があまりにも強すぎて楽しむどころではなかった。全然歯が立たないのだ。邪魔ばかりされるからフラストレーションが溜まっていく。一回くらいどうにかならないかとむきになってプレイするが、完膚なきまでに叩きのめされて終わる。義昭はちっとも手加減をしてくれなかった。
「奈央さん、ちょっとこっちに来て?」
「何?」
「これ一緒にやりませんか?」
そう言って義昭が見せてきたのはテレビゲームだった。リビングのテレビに繋がれている。そばにはゲーム機が入っていたと思われる箱が置いてあるから新しく買ったものらしい。
「ゲーム買ったの?」
「うん。奈央さんと一緒にやろうと思って。パズルゲームで対戦しませんか?」
まさか奈央と一緒にやりたくてという返答が来るとは思わなかった。二人で楽しむ時間を作ってくれているようで嬉しい。
いったい何のパズルゲームだろうとソフトを見てみれば、それは有名な落ちものパズルだった。落ちてくるいろんなブロックを上手く配置して、それを消していくそのゲームは小学生の頃によくやっていた記憶がある。当時は楽しく遊んでいたし、今も好きだとは思うが、あまり連鎖などはできないからプレイスキルは高くない。義昭のレベルがどれほどのものかはわからないが、なんとなく勝負にはならないような気がした。
「落ちもの系かー」
「あれ、もしかして好きじゃない?」
「うーん、好きは好きなんですけど、得意じゃないんですよ。端から順に消すことしかできないから……」
「あー、なるほど。一緒にやるの嫌?」
「ううん、嫌じゃないですよ。でも、手加減してくださいね」
得意ではなくても好きなことに変わりはないので、普通に楽しもうと思っていたのだが、いざ対戦してみると義昭があまりにも強すぎて楽しむどころではなかった。全然歯が立たないのだ。邪魔ばかりされるからフラストレーションが溜まっていく。一回くらいどうにかならないかとむきになってプレイするが、完膚なきまでに叩きのめされて終わる。義昭はちっとも手加減をしてくれなかった。