夫婦ごっこ
義昭と過ごす時間が増えれば増えるほど幸せが増していく。心が温かい気持ちで満たされていく。
けれど、そうやって幸せが増していくほど、奈央は少しの不安というか罪悪感みたいなものも抱くようになっていた。自分ばかりがよくしてもらっていて、奈央は義昭にさして恩恵を与えられていないような気がしてしまうのだ。
そんな小さな罪悪感が少しずつ積もっていって、奈央はある夜にそれをそっと義昭にこぼした。
「ねえ、義昭さん。私今のままで本当にいいのかな? 妻っていうより、妹とか子供みたいになってない?」
「そんなふうに思ったことはないですよ? ちゃんと奈央さんは僕の妻だよ」
「でも、義昭さんに遊んでもらってるって感じがして、全然義昭さんを支えられてる気がしない」
今は奈央のほうが仕事が忙しいからある程度仕方ないとは思うのだが、義昭に労ってもらうばかりでどうにも申し訳ない気持ちになる。もちろん義昭に任せきりで何もやっていないわけではないのだが、どうしても一方的に甘やかされているような気がして、ごっことはいえ自分は妻としてこれでいいのかと思ってしまうのだ。
けれど、そうやって幸せが増していくほど、奈央は少しの不安というか罪悪感みたいなものも抱くようになっていた。自分ばかりがよくしてもらっていて、奈央は義昭にさして恩恵を与えられていないような気がしてしまうのだ。
そんな小さな罪悪感が少しずつ積もっていって、奈央はある夜にそれをそっと義昭にこぼした。
「ねえ、義昭さん。私今のままで本当にいいのかな? 妻っていうより、妹とか子供みたいになってない?」
「そんなふうに思ったことはないですよ? ちゃんと奈央さんは僕の妻だよ」
「でも、義昭さんに遊んでもらってるって感じがして、全然義昭さんを支えられてる気がしない」
今は奈央のほうが仕事が忙しいからある程度仕方ないとは思うのだが、義昭に労ってもらうばかりでどうにも申し訳ない気持ちになる。もちろん義昭に任せきりで何もやっていないわけではないのだが、どうしても一方的に甘やかされているような気がして、ごっことはいえ自分は妻としてこれでいいのかと思ってしまうのだ。