夫婦ごっこ
「ちゃんと奈央さんの存在に支えられてるから、そんな心配はしなくていいよ。奈央さんはよく気が回るからたくさん助けてもらってる。この間遅刻せずに済んだのも奈央さんのおかげだし」
数日前、電車遅延が発生していることを義昭に連絡したから、そのことを言っているのだろう。いつも奈央のほうが早くに家を出ているから、駅について遅延に気づいたときに、まだ家にいるはずの義昭に連絡を入れておいたのだ。
「でも、あれはただ遅延してるの連絡しただけだし」
「だけじゃないよ。わざわざ僕の路線情報まで確認して教えてくれたでしょ? 奈央さんは自分が気づいてないだけでたくさん助けてくれてるよ。だから、そのままで大丈夫」
「……本当に?」
「本当に。奈央さんは時々幸せを怖がる節があるよね」
「え?」
「今もそうだけど、楽しんじゃいけないって自分を律してるように見えるときがある。奈央さんも心から楽しんでいいんだよ? 僕はどんな奈央さんとでも一緒にいるから、何も取り繕わなくていい。素の奈央さん、大好きだから。ありのままでいて? ね?」
本当に義昭は優しすぎる。いつも奈央の心を救ってくれる。自分でも気づかないような小さな胸のしこりを取り除いて、本来の奈央を引きだそうとしてくれる。素の自分を見せるのはとても怖いことのはずなのに、義昭の前だとそれがとても心地いい。すべてさらけ出して丸ごと委ねたくなる。
数日前、電車遅延が発生していることを義昭に連絡したから、そのことを言っているのだろう。いつも奈央のほうが早くに家を出ているから、駅について遅延に気づいたときに、まだ家にいるはずの義昭に連絡を入れておいたのだ。
「でも、あれはただ遅延してるの連絡しただけだし」
「だけじゃないよ。わざわざ僕の路線情報まで確認して教えてくれたでしょ? 奈央さんは自分が気づいてないだけでたくさん助けてくれてるよ。だから、そのままで大丈夫」
「……本当に?」
「本当に。奈央さんは時々幸せを怖がる節があるよね」
「え?」
「今もそうだけど、楽しんじゃいけないって自分を律してるように見えるときがある。奈央さんも心から楽しんでいいんだよ? 僕はどんな奈央さんとでも一緒にいるから、何も取り繕わなくていい。素の奈央さん、大好きだから。ありのままでいて? ね?」
本当に義昭は優しすぎる。いつも奈央の心を救ってくれる。自分でも気づかないような小さな胸のしこりを取り除いて、本来の奈央を引きだそうとしてくれる。素の自分を見せるのはとても怖いことのはずなのに、義昭の前だとそれがとても心地いい。すべてさらけ出して丸ごと委ねたくなる。