私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「俺はいいですよ
 あいつが嫌じゃなければ………」

「…………本当にいいんですか…?」

「はい
 俺の都合であいつの実習潰すわけにはいかないので……………それに………彼女のことを1番分かっているのは俺だと思います
 あいつに………中学の時は何にも出来なかったから
 今度こそ何かしてやりたい」

「………分かりました
 確かに………1番理解してるのは下山先生ですもんね
 じゃあ……………彼女が問題なければこのままで………」

「はい
 お願いします」

「……………………下山先生、今でも彼女のこと…………」

「…………嫌いにはなれないですよ
 どんな振られ方しても……………あいつは俺の全てでしたから」

「………時間があれば話してみたらいいですよ
 あの時………なぜあんなことをしたのか」

「ですね
 まぁあいつは俺のことなんて、もうどうでもいい存在だと思いますけどね」

「そんなことないですよ!」

「いやー
 だってあいつ苗字変わってますよー?
 結婚したんじゃないですかね」

「まぁ確かに………苗字が違うのは気になりますよね…………」

「はい………話せるなら話してみたいですけどね」

「きっと話せますよ
 あっ、そろそろ戻らないとですね」

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