君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。

初めての喧嘩



君との初めてのケンカは、とても些細なきっかけだった。


私が悪いとわかっていてもこの感情は抑えきれなかった。


言いたいことが言えない。


この苦しみが、このケンカを長引かせたんだ。


謝り方なんて分からない。


仲直りの仕方なんて分からない。


自分の気持ちがよく分からなくなってしまったのは、これが初めてで。


好きという気持ちは変わらないはずなのに。


君といると、なんだか苦しくなって。


いつの間にか、恋を楽しめなくなっていました……。
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