幼なじみが犬になったら、モテ期がきたので抵抗します!
●から揚げより好きです
噴水に着くと、じゃばじゃばと音を立てながら、水遊びをしている幸太郎の姿が見えた。
ジャージのズボンを膝までめくりあげて、噴出した水の当たらない位置で足をつけてじゃばじゃばしている。
何やってるの、こいつは……。用事って水遊びなわけ?
わたしがあきれ返っていると、幸太郎はわたしに気がついて、
「お、遅かったじゃん」
水の中から勢いよく飛びでてくる。
ざぱあと水しぶきがあがって、わたしの腕にも少しだけ飛んできた。
「もう、水が飛んでる!」
「悪い悪いー」
楽しいとは思っても、悪いとは思ってなさそうな笑い顔で、幸太郎は言う。
「用事って、わたしに水をかけることなの?」
少しだけ機嫌を損ねて、わたしは言う。
「ちげーよ、暑かったからつい水浴びしてただけ」
「思考回路やられてるね……」
普通は暑いからって噴水で水浴びはしないと思う。
「今朝のことの続きを話そうと思ってさ」
足をぱたぱた振るって水を落とすと、じかに運動靴を履く。
「うわー、靴ぬれるじゃん……」
「気にしない気にしない。それより、本題」
「うん」
「えーと、朝のことで話したかったのはな……」
視線を上のほうにやる。
わたしもつられて上を見る。
なにもない。強いて言うなら、青い空がある。
ジャージのズボンを膝までめくりあげて、噴出した水の当たらない位置で足をつけてじゃばじゃばしている。
何やってるの、こいつは……。用事って水遊びなわけ?
わたしがあきれ返っていると、幸太郎はわたしに気がついて、
「お、遅かったじゃん」
水の中から勢いよく飛びでてくる。
ざぱあと水しぶきがあがって、わたしの腕にも少しだけ飛んできた。
「もう、水が飛んでる!」
「悪い悪いー」
楽しいとは思っても、悪いとは思ってなさそうな笑い顔で、幸太郎は言う。
「用事って、わたしに水をかけることなの?」
少しだけ機嫌を損ねて、わたしは言う。
「ちげーよ、暑かったからつい水浴びしてただけ」
「思考回路やられてるね……」
普通は暑いからって噴水で水浴びはしないと思う。
「今朝のことの続きを話そうと思ってさ」
足をぱたぱた振るって水を落とすと、じかに運動靴を履く。
「うわー、靴ぬれるじゃん……」
「気にしない気にしない。それより、本題」
「うん」
「えーと、朝のことで話したかったのはな……」
視線を上のほうにやる。
わたしもつられて上を見る。
なにもない。強いて言うなら、青い空がある。