年上の彼女
「いいのかよ」

「うん」

先生がさびしそうに頷いた

「行きたいんだろ?」

「ううん」

「顔には行きたいって
書いてある
行きたいなら、行けばいいだろ」

先生は
手に持っている携帯に
視線を落とした

「行かない
行ったら、どうなるかわかってるから」

「抱かれたいんだろ?
二番目でもいいって思ってるんだろ?」

先生が首を横に振った
乱れた服を直そうともせず
床に座り込んでいた

「少し前までなら
そう思ってた
でも、二番目は嫌だよ」

「そう
俺、シャワー浴びるけど
悦子は?
一緒に入る?」

「え?」

「冗談だよ
もう帰っていいよ
明日の授業の用意があるんだろ?」

「え、あ…うん」

先生は少し残念そうな顔だ

もしかして
俺に抱かれたいって思ってた?

ごめん
体育教師が俺の邪魔をするんだ

だから
今日は抱けない
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