年上の彼女

バイト帰り

バイトが終わって
アパートに帰ると…

親父の姿は無かった

悦子が夕飯の用意をして
待っていてくれた

「親父は?」

「家に帰ったよ
働く気でいるなら
一度家に戻ってきなさいって
言ってたよ」

「は?
帰らねえよ」

実家に帰ったら
悦子と離れるじゃん

「ねえ、抱いていい?」

「え?
夕食は?」

「食べるけど
その前に、抱きたい」

俺はエプロン姿の悦子に抱きついた

「堀田のいいの?」

「終わった恋だよ
私は戸田君がいい」

「んじゃ、遠慮なく」

俺は悦子を抱いた

細くて折れてしまいそうな
悦子の体を愛した

初めて
離れたくないって思った

離したくないって思った

夕食も食べず
俺は何時間も悦子を抱いた
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