【書籍1巻発売&コミカライズ進行中】悪女の汚名返上いたします!
「王命に背いた罪により、かの者には大鉱山での無期限労役を命じる」

 フェルナンは、かつて自分がベアトリスに命じたように、大鉱山監獄への追放を言い渡された。
 
 生まれて()の方、剣より重たい物を持ったことのない彼には、鉱山での強制労働はあまりに過酷であった。
 
 一週間も経つ頃には、顔から生気は消え失せ、別人のように変わり果てていく。

 まだ二十代も前半だというのに、髪には白色が混じり目は虚ろ。
 精神を病んでしまったようで、絶えずブツブツと恨み言を呟いているらしい。

 ()しくも、かつて自分がベアトリスに告げた『己の愚かな悪行の報いをしかと受けるがよい』という言葉そのままの末路になったのであった。

 
 憐れな息子の様子を知った王妃はひどく塞ぎ込んでいたが、そこは誰より気丈な『鉄の女』ルイザ王妃。

 こみ上げる悲しみを活力に変えて、新たな後継者として入城したアラン第二王子の失脚と、息子フェルナンの復活をもくろんでいるようだ。

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