エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「純美さんならそんなに時間はかかりませんよ。こんなにすぐ上達されちゃうと、私のお仕事がなくなるかもってちょっと不安です」

 茶目っ気たっぷりに言った先生と一緒に笑う。

「次回来るまでにまた単語帳を進めておいてください」

「はい」

 高校時代に使ったような付箋サイズの単語帳は、なんと先生のお手製だ。

 よく使う単語をまとめてあるらしく、それさえ覚えれば最低限の意思疎通が可能だという。

「では、ありがとうございました」

「こちらこそ! よい週末を!」

 ひらひらと手を振る先生に頭を下げ、教室を後にする。

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