エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 夫婦にさえなってしまえば、後はゆっくり時間をかけて純美の気持ちを納得させられると思っていた。

 だがどうやら勘違いだったようだ。

 あるいは慢心していたのかもしれない。

 俺を嫌いで別れを告げたわけではないと知っているから、もう一度やり直すのも難しくないだろうと。

 しかしそんなことはなかったのだ。

 純美は俺以外の誰かと、楽しい夜を過ごそうとしている。

 復讐などと言ったから嫌気が差したのだろうか?

 だから知らない間にもっと優しい男を見つけたとか?

 俺以上に純美に優しい男なんて、この世に存在するはずがないのに。

「……どうする。どうすればいい」

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