エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす

「らしくない真似をさせたのは俺だ。だから自分を責めるな」

「北斗はなにも悪くないよ」

「いや、悪いんだ。……本当にすまない」

 深刻な表情で謝罪されるものの、そこまで言うほどのことはされていない。

 彼を誤解し、パニックに陥って恥を晒しただけで、北斗を責める材料はひとつもなかった。

 北斗は私を抱き締めたまま深呼吸すると、撫でていた手を止めて身体を離した。

「今夜はもう帰ろう」

「ううん、平気。大事なパーティーなのに迷惑かけてごめんなさい」

「……次はひとりにしない。約束する」

 濡れた目尻と頬に、約束のキスを刻まれる。

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