エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
北斗は解いたネクタイを指で弄びながら、もう一度言う。
「俺たちが初めて出会った時のこと。もう忘れたか?」
「ううん、覚えてる」
六年前、私は大学の卒論を書き終え、長期休みにイタリアへひとり旅行をした。
その時に現地で出会ったのが北斗だった。
* * *
「どうしよ……」
語学の勉強が好きだった私は、高校からこつこつ貯金したお金でついに念願のひとり旅行を果たした。
まるで物語の世界に紛れ込んだかのようなヴェネツィアで、最高の時間を過ごすはず……だったのだが。
「ここ、さっきも見た気がする。でもその時は向こうの道から出てきたような……」
「俺たちが初めて出会った時のこと。もう忘れたか?」
「ううん、覚えてる」
六年前、私は大学の卒論を書き終え、長期休みにイタリアへひとり旅行をした。
その時に現地で出会ったのが北斗だった。
* * *
「どうしよ……」
語学の勉強が好きだった私は、高校からこつこつ貯金したお金でついに念願のひとり旅行を果たした。
まるで物語の世界に紛れ込んだかのようなヴェネツィアで、最高の時間を過ごすはず……だったのだが。
「ここ、さっきも見た気がする。でもその時は向こうの道から出てきたような……」