エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「妻ののろけを聞きたいと思うのは、そんなにおかしなことか?」

 真面目な顔で言うものだから、つい噴き出してしまった。

「そんなことより、早く上がって! スフォリアテッラが冷めちゃう」

 ロッコさんに手招きされ、きれいに掃除された家へ上がる。

 庭に面した広いリビングに向かうと、小麦粉まみれの百合先生が迎えてくれた。

「こんな格好でごめんね。ちょっといろいろあって」

「大丈夫ですか? 手伝います!」

 すぐにキッチンへ行こうとすると、その前に後ろから手を掴まれた。

「ゲストがホストのキッチンに入るんじゃない」

「でも……」

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